週末のテレビ

番組改編のシーズン。好きな番組がどんどん終わっちゃって寂しい。これから何を観ればいいのだ、って「新選組!」とか「王の帰還」とかのDVD観かえす時間ができて割と嬉しかったりする。テレビを新調したら緑が凄い綺麗に映るんで、これは「旅の仲間」のシャイアを観なきゃ、と発掘してきたら何と北米版でやんの! そういえば当時、字幕があまりにもウザかったため日本語版はパスしてパソコンで観てたんだった。吹替えで観たい今になって後悔。買い直すかなあ。

笑傲江湖」最終回。あー、濃くて面白い作品だったな。しかし最終決戦の残虐ぶりは凄まじかった。「シグルイ」を実写化することがあればこのスタッフでお願いしたいくらい。日本じゃここまでやれないもんな。令狐冲と任盈盈が回を重ねるごとにラブラブになっていくのが微笑ましかった。メイクや髪型が変わると女は化ける。小師妹はいっそう可憐に、林平之は化け物に……でも実写版の林ちゃんは何だか憎めない。

喰いタン」最終回。ええっ、もう? 限りなく三枚目に近い東山紀之が愛嬌たっぷりでいい、というか、肩の力の抜けた間抜けさ加減が好きだったのにな。喰いタン死す!? で悲しみにうち沈む事務所の面々、とくに京子ちゃんにもらい泣き。お握りが涙でしょっぱいぜ。しかしヒガシはやっぱ踊らせると様になるねえ。クラシックをアレンジしたBGMも好きだった。サントラ出たらちょっと欲しいかも。

蟲師」最終回。地上波は。5月からBSフジで続投か、まだアンテナ工事済んでないから時間の余裕があって助かった。残り6話のラインナップも素敵。さて「筆の海」はあとからじわっと心に沁みてくるような話だった。どんな濃厚なラブシーンよりもラストの何気ない会話が切ない。ギンコは心なしか色男度2割増し、淡幽も「美しく!@監督」なだけあって凛として臈長けた佳人であった。「蟲師」に登場する女性キャラは皆たたずまいが美しい。動く文字列にはしんそこ驚かされた。技術というより作り手の熱意がほんとにもう……頭が下がる思い。でもってたま役は老女を演らせたら右に出る者なしの京田尚子さん。素晴らしい。ツボをついてくるねー。「緑の座」で始まり「筆の海」で締める、このふたつの物語の対比も美しい。このアニメに出会えた幸運に感謝したい、そんな春の早朝。けっきょく全話リアルタイムで観たよ。もうこの時間帯じゃなきゃ蟲師を観られない体になった気がする。