読了本

南海の金鈴 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

南海の金鈴 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ディー判事シリーズ最新巻にして「最後の事件」。国際色ゆたかな港町・広州を舞台に繰り広げられる本件では、ディー判事の副官で女嫌いの陶侃(タオ・ガン)と、盲目のこおろぎ飼いでお人好しのおばかちゃんこと鸞麗とのロマンスが見もののひとつだ。もうひとつは……かなり涙腺がやばかった。『中国黄金殺人事件』での出会いが脳裏によみがえる。本書を原作として映画化との噂がかなり現実味を帯びてきたそうだ。シーンによってはかなり色っぽい映像になるのではなかろうか?