週末のテレビ

週明けに風邪で寝込んでしまったため今頃感想を書く。アニメ「蟲師」は関東では何故か2本立て。「硯に棲む白」のヒロインたがねはこれまで登場した中ではとびぬけて生身っぽく、知り合いにもいそうなくらい等身大の女性キャラなのが好感もてたし、雲食みが硯や人体から湧き出すシーンや切子硝子の器に盛った雹をぼりぼり食べるシーンなどもしみじみ良くて、たいそういい出来だったと思う。なのに続けて「やまねむる」を観たら記憶が吹き飛んでしまった。贅沢なことほざいてスタッフにほんと申し訳ない。が、「やまねむる」はやばいくらいに凄かったのだ。スタッフは何かに魅入られてるんじゃないのか。私の中で「枕小路」の首位は不動だと思ってたのに、あっさりランク更新となった。願わくば原作未読で見たかったわ、こればっかりは。ラストシーンでどんなに驚けたことか知れない。それにしても「蟲師」のおやぢ主人公で暗めな回はやっぱりいいな。
大河ドラマ功名が辻」が始まった。原作は読んでおらず戦国時代にもさほど興味がない思い入れの薄さも幸いしたのか、堅実な話運びでなかなか面白いじゃないかと思った。初回で次週が楽しみになったのは久しぶり、新選組!でさえ文句タラタラだったのだから。オープニングも斬新で胸が躍る。主演の上川隆也は正月番組の番宣トークではあんまりぱっとしない印象だったが、役に入り込むと別人のような迫力があってさすが。しかし館さんはどうしちゃったの? 声に力がなくて「男が惚れる」って感じじゃないんだが。子役の千代はまあ普通なので、仲間由紀恵に変わるのが待ち遠しい。視聴率は低かったようだがこれから盛り上がっていくと嬉しい。
西遊記」。月9でやるからにはかなり大人っぽい出来になるのかと思ったらそうでもないらしい。何も知らなければスマスマのコントのスペシャル版だと言われても気づかないかも。香取くんが随分オーバーリアクションだったなあという印象ばかりが強い。そんなにサルっぽさを強調しなくても。いい意味で小学生くらいの子どもなら大興奮のアクションアドベンチャーなんじゃないかと思った。私らが昔ドラゴンボールにハマったみたいに。悟空に金箍をはめさせようと、悟浄と八戒がセリフ棒読みでシンクロするところは可笑しかったのでもうちょっと観るかな。