読了本

故郷の岩屋(上) エイラ 地上の旅人(11)

故郷の岩屋(上) エイラ 地上の旅人(11)

ついに長い旅を終えたエイラたち。いまだかつてない大反発、大迫害を想像していたら割とあっさり受け入れられた。悶着の種になるかと思われたゾレナは主に容姿の点でエイラの恋敵になり得ようもないらしい。うーん、運命による主人公いぢめが足りなさすぎて盛り上がらないぞ、と。ゼランドニー族での暮らしはマムトイ族にいた頃とあまり変わらない、というかその頃のほうが面白いエピソードが多かったかも。一から語られる旅の土産話やエイラの生い立ちは、必要性はあっても読者にはすでに知っていることなのでちょっと退屈。1巻の半分くらいは「前巻までのあらすじ」状態じゃないか? 期待してただけに点が辛くもなるが、とにかく続巻を待つ。
http://www.shueisha.co.jp/home-sha/ayla/detail/essay/index.html
洞口さんのスペシャルエッセイ第5回がアップされた。日本版エイラ、小説では思いつかないが漫画なら高室弓生『縄文物語』ISBN:4063150267る。復刊してくれないかな〜。コミックトムで連載されてた「ニタイとキナナ」も読みそびれてるので是非コミックス化してほしい。