読了本
- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/09/23
- メディア: 単行本
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アトラス計画と第零層の真実はちょっと突飛すぎる気がした。伝奇に奇想はつきものとはいえ、皇居ってもと江戸城だし、さらにその前もとくに神聖な場所ではなかったはずだし。もしかしてこの世界は「蟲師」における鎖国しつづけている日本みたいな……武士が台頭せず関東に将軍もいなかった日本みたいな感じなのだろうか。だがそしたら天海僧正もいなくって、東京がマジカルな首都になることもないような。
とまあ気になる点はありつつも、縦横無尽に動き回るぶっとんだキャラクターたちは文句なしに面白かった。どいつもこいつも不死身なんだもん。母性愛に満ちた美貌のニューハーフ、モモコさんの脅威のバトルシーンが最高。ひと組くらいカップルが誕生するのを期待してたんだけどな、武彦と小夜子とか。十年くらい前に観てた高田裕三原作「ブルーシード」というアニメとイメージ重なるのは、たぶん草薙のせい(名前しか共通してないが)。あれは原作が打ち切り未完で悲しかった……。
◆シャングリ・ラ 公式ページ
http://pc.webnt.jp/shangri/top.html
「モモコ姉さんの人生相談室」もある。栗原まもるインタビューに思わず笑った。モモコさんさすが。誰が回答書いてるんだろう。やっぱり池永さんだろうか。吉田健一さんのサイトで公開中の挿絵も必見。アニメ化はするのかな?