読了本・コミックス

スケルトン イン ザ クローゼット (フラワーコミックス)

スケルトン イン ザ クローゼット (フラワーコミックス)

デビューコミックスにしてこの完成度。一読してほんっとツボで、すっかりファンになってしまった。ぱっと見は地味なのだがそこがよい。キャラの一人が漫画家で、同期の仲間と漫画談義をするシーンがある。そこで言われる「全然思いついたまま描いてないとこがいいよね」というセリフはまさにこの作者に捧げたい。全7編のどれもが面白いんだけど「僕の一番好きな歌」と「花の名前」が特にかわいくて格好よくて好きだ。あとがきの最後のコマ、ハネムーンで中国行った……みたいな後日談、だったらいいな。コージには泣いてもらって。

2冊同時発売。やっとコミックスになってくれた。最初は応援の意味も込めてヤンマガを買っていたが、他に読むものがなかったし、どれとは言わないが本気で吐きそうになった作品まであって3週で断念。今からでも掲載誌変わってくれないものか。連載中は展開がタルいかと思ったけれど、まとめて読むとさすがに面白い(指も黒くならないし)。まだまだ序盤なので今後が楽しみだ。飄々として凄みのある十兵衛の魅力が発揮されるのもこれからだろう。「んふっ」もなかなかよいが、女人に敵討ちをさせる制約上いまだ披露されない彼の卓越した剣技が早く見たい。吉原での一戦は手に汗握った。複雑な奇策が明解に描けてるし、おっとりした公卿の姫君たちも可愛いかった。