読了本

おまけのこ しゃばけシリーズ4

おまけのこ しゃばけシリーズ4

安定感のあるほのぼのモノノケ捕物帖、シリーズ第4作。病弱な若だんなは安楽椅子探偵ならぬ安静寝床探偵なのだが、珍しく自ら証拠あつめに駆け廻る「動く影」はなかなか面白かった。事件の行方だけでなく、いつぶっ倒れるかという点でも気を揉まされる、という……。いつか病が平癒するときは来るのか、お嫁さんは貰えるのだろうかといらぬ心配をしてしまうのだった。カバーの白塗り鳴家はかわいいな。

テンプレ化してる文之介と勇七の喧嘩。今回の発端はかなり際どくて驚いた。お克というキャラは厚化粧で体格がっちり、性格も繊細とはほど遠い女傑のはずだったのに、実は「鉢かづき姫」なのか? それは何故? 今後の展開が気になる。登場人物たちがお茶を美味しそうに飲んでいるので、私もいそいそとお茶を淹れては何杯も飲んでしまう。おかげで夜眠れない……本がたくさん読めるからいいけど。