読了本

愚者のエンドロール (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

古典部シリーズ第2作目。脚本が中断された自主制作ミステリー映画の続きを古典部の面々が推理する。『クドリャフカ』では里志に<女帝>事件と命名されていた逸話だ。話じたい本格的なミステリで唸らされたが、ミステリ的なくすぐりが全編に散りばめられているのも楽しかった。「館ものか!」「黄色い背表紙の文庫」「なぜ、江波に頼まなかったのか」等に思わずニヤリ。これって里志みたいなデータベースの面白がり方かも。折木みたいな探偵の才能は私にないからな。エンドロールのLとほうたるに和んだ。産卵……。