読了本
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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角川文庫刊『氷菓』『愚者のエンドロール』に続く<古典部>シリーズ第三弾……だったらしい。知らないで先にこれから読んじゃった。でもそれなりに楽しめた(前作のネタバレはあったかも?)。カンヤ祭の由来を知るために1作目から読まないとな。お料理研究会のイベント、野外料理対決「ワイルドファイア」が手に汗握る面白さ。わらしべグッズがこんなとこで役に立つとは。天文部の料理を試食した審査員のコメントには吹きだした。
- 作者: 網野善彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02/11
- メディア: 文庫
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風神秘抄には遊女や白拍子、傀儡などが登場してくるが、彼らを現代の差別的な視線――たとえば汚れたものとか落ちぶれたものとか――でとらえると本質を見失う、ということは理解できた。むしろ聖なる存在としてその職能に奉仕するものたちだった。だからこそ白拍子の糸世は後白河院にお目見えし、傀儡の幸徳は院の手足となって働き、青墓の大炊さまはかなりの権力を持っていたわけだ。あ、いま気づいたけど風神秘抄って梁塵秘抄に掛けていたのか。