読了本

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる レシピ版

多くの人に愛されてきたロングセラーエッセイのレシピ集。当時のハイカラな雰囲気を大切に再現したカラー写真やイラストがふんだんに使われていて楽しい。今でこそシンプルかつレトロに見えるけれども、家庭的でいて気配りの行き届いたおしゃれな感じはそうとうな憧れをもって迎えられたのだろうな。「こおばしいバタ」などの表現に食欲をそそられながら。恩田さんがエッセイに書いてた玉ねぎのスープとは「かんたんグラティネ」のことかな？　大らかなレシピが多いので凝ったことは苦手な私でも作ってみたくなる。ふっくら金色のオムレツは美味しそうだし、レタススープの料理のしかたも面白い。

ウー・ウェンのきれいなからだの基本献立

ウー・ウェンさん好きなのよ……へんにこじゃれてない自然体なところが。れんこんと人参とか、干し杏とカリフラワーとかぶとか、鳥手羽と中国茶とか、白滝とはと麦とか、じゃがいもとアサリとか、意外な組み合わせが色々出てくるのが妙にこころ躍る。冷蔵庫のなかのものをなんでも、気楽に大胆に合わせてみたくなる。すっきり三品献立というコンセプトのなかでいろいろ遊べるのもいいな。

ウー・ウェンレシピでは「ガーダスープ」によく御世話になっている。忙しい朝に手早くつくれるし、あっさりしているので。小麦粉をわざとダマにさせてフレーク状にするという逆転の発想、ねんど遊びみたいな作り方がなんとも楽しくて、ボウルの中で粉をまぜながらウホウホ笑ってしまう。トマトの代わりにチンゲンサイやサヤインゲンなどの青物を入れるのも好き。

◆ガーダスープの作り方（キューピー３分クッキング）
http://www.ntv.co.jp/3min/0303/0315.html