読了本・コミックス

沈夫人の料理人 3 (ビッグコミックス)

沈夫人の料理人 3 (ビッグコミックス)

沈夫人の愛らしいサディストっぷりにもますます磨きがかかってきた第3巻。李三をいたぶって作らせた極上の料理を堪能しているときの笑顔はほんにお可愛らしく、しかもその食べ方ときたら上品かつエロティックなことこのうえないのだ。ラーメンすすって絵になる女性もそうはいないだろう。盲目的に奥様を崇拝する李三が蛇の呪いをわが身に引き受けようとジタバタする姿は健気で可笑しかったな。それにしても子安がうざい。李三をイジめていいのは奥様だけなの!

鉄子の旅 (4) (IKKI COMIX)

鉄子の旅 (4) (IKKI COMIX)

横見計画(妄想ともいう)を盛り込んだり、リニアでハイテンションだったり、読者を証人にするための攻防を描いたりと手を変え品を変え楽しませてくれる。てかやっぱりキクチさんが横見妄想みたいなキャラだったら面白くないよな(今回ミステリオタなことを暴露していた)。それにしてもさいきん駅弁がないがしろではないか? 楽しみにしてるのに。大事なのは箱だけじゃないって絶対! 横見テツ語録の書を担当しているのが横溝泰鴻という人なのをはじめて知った。どんな言葉でも達筆で書かれると味わい深いものだなあ。

百鬼夜行抄 (13) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

百鬼夜行抄 (13) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

晶ちゃん大活躍の巻。三郎にはぜんぜん危機感がなくて呑気にプロポーズまがいのセリフを吐いたりなんかしてるけど、このまま二人が会えなくなるなんてイヤだなあ。なんとか悲恋で終わらないミラクル展開になってくれないものか。異界から帰ってきたのは開さんという前例らしきものもあるわけだし。その開さん見合いの回と、ひだる神の回が特に面白かった。で、律はけっきょく将来どうするつもりなんだ?

長い道 (Action comics)

長い道 (Action comics)

ダメ男な荘介どのとマイペースな道が繰り広げる不思議系まったり夫婦生活コメディ。荘介がどのくらいダメかというと、きらびやかな女に目がなくてついでに仕事もなくて、親に押し付けられた嫁を好みじゃないからと手もつけず家政婦がわりに使ってるんだけど愛がないわけじゃない、という……ちょっと『あぐり』のエイスケさんを思い出すがあれよりもっとダメだよなー。顔はいいんだが。で、道には道なりの事情がありつつも、だらしな夫との暮らしを心から楽しんでる。そういう二人の様子がすごくほほえましい。「愛鳥週間!」のオチに爆笑した。

2000〜2002年にビィストリートで連載されてた探偵もの。いつコミックスにまとまるのかなーと何となく気にしていたのがようやく出てくれた。浮気調査が専門のはずなのに何故か事件に巻き込まれてしまう新米探偵・八目田。その最たるものが「浮気調査2000」だが、描かれた時期は表題シリーズより前なのだった。先に描かれた後日談……道理で比較的ハードボイルドしてると思った……結構怖かった。ホストなのか宅配ボーイ(そんな職業があんのか)なのかよくわからない田尾くんの日常をもっと読んでみたい。