読了本

魔術師の城塞 - ベルガリアード物語〈4〉 (ハヤカワ文庫FT)

魔術師の城塞 - ベルガリアード物語〈4〉 (ハヤカワ文庫FT)

セ・ネドラ大活躍の巻。予言が成就しめでたしめでたし、と思いきやいきなりかんしゃく玉が破裂する場面は小気味よかった。あんまり予言通りに事が進んでもねえ。隠密行動のためいったん表舞台を退くガリオンにかわり、視点はセ・ネドラへと移る。彼女もガリオンと同じくヒヨッコなので、物語を進行させる手段はまたしても盗み聞きなのだった(アイテム使用)。おいおいエディングスさん、とつっこみたくなったのは内緒だ。出し抜かれたポルおばさんが激怒するのは予想していたけどここまで凄いとは。破壊活動にいそしむ姿が素敵です。シルクの悲劇性はますます高まり女性読者の母性本能をくすぐる。最後には彼も幸せになってくれるといいのだが。

パンダの時間(とき)

パンダの時間(とき)

か、かわええ……! これ着ぐるみでしょ? 中に人が入ってるんだよね? と確認したくなるほど表情やポーズが豊かで、なおかつ愛くるしい。ふかふか〜。木に登ってぐでんと垂れてたり、雪の上に仰向けで笹を食べたり、河原で石に腰掛けたりと、さすがに野生のパンダは一味違う。保護されているがゆえの穏やかさなのかもしれないが。ケレン・スーという名前から著者を西洋人女性と思い込み、こんな山奥まで撮影に入るなんて勇敢だなあ、と感心してたら著者近影はれっきとした男性だった。中国生まれ中国育ちのスーさんが赤ちゃんパンダ抱いてニッコリ笑っている姿は鼻血ふきそうなほど羨ましい。