読了本・コミックス

『ワイド版 風雲児たち 1〜2』みなもと太郎リイド社SPコミックス、2002)。
1981年から連載され続けている大河コミックの再編新版。入手しやすくなったのはたいへん喜ばしい。分厚いのに値段も手ごろだし、リイド社は偉い! 話には聞いていたが、幕末に活躍した風雲児たちを描くためにまずは「四百年前の関ヶ原合戦に話が遡る」冒頭にはホントにぶっとんだ。そして遡った理由が判明したときにはミステリで謎が解かれたときのような気持ちがしたものだ。で、そこで幕末へ話が戻るのかと思いきや、どうやらこのまま江戸時代をつぶさに語っていくものらしい。時の流れをぶったぎってしまっては真の幕末は見えてこないかもしれないものなあ。

『謡う海』『天からの贈り物』夢路行一賽舎スタジオDNAゼロサムコミックス、2004)。
全集4、5巻。このシリーズは前に読んだことがある。沈んだ船の女の子の話が好きだ。でも私は夢路キャラなら少女よりも大人の女性のほうが好き。ソーマとか、『鈴が鳴る』の先生みたいな余裕たっぷりの大人の女性を描くのがうまいなあ、と思うのだ。

『マジック☆マイスター』『ロケット☆マイスター』山口美由紀白泉社花とゆめコミックス、2002-2003)。
“魔法使い”、というか超能力者が出てくるお話。最上級のマジック・マイスターは月まで行けるロケットを魔法で飛ばすのだが、ここに出てくるのはもうちょっとささやかで庶民的な能力の持ち主。しかしサラパパのごついこと! しかもヒゲの三枚目。少女マンガのキャラとは思えないほどだけど、実は私もこういうタイプは結構好みだ。

拝み屋横丁顛末記 2』宮本福助一賽舎スタジオDNAゼロサムコミックス、2004)。
1巻目よりドタバタがこなれて面白くなってるかも。福引騒動の巻が特にいい。色んな意味でおめでたくて、一緒になって笑ってしまった。ひきつづき色気なしの爺たっぷりでお願いします。