かわせみ

平岩弓枝編『「御宿かわせみ」読本』(文春文庫、2003)のあと、『恋文心中』(第15巻、1993)と『八丁堀の湯屋』(第16巻、1993)にいく。
かわせみ読本は「読者が選んだベスト30」の結果と作者のコメントが楽しい。やっぱり「白萩屋敷」とか「岸和田の姫」とかは上位にくるんだなー。平岩さんもホントに面白い人で、おしゃべり好きなところは確かにお吉に似てるかもしれない。『恋文心中』は読者投票第3位の「祝言」が載っている巻。『八丁堀の湯屋』の表題作はとても後味が悪くてやりきれないのだが、それだけに強い印象を残す話だ。他の話は忘れても、この話の結末だけは忘れられない。