ポワロとマープル

新番組「NHKアニメ劇場・アガサ・クリスティ名探偵ポワロとマープル」を観る。
世界初のクリスティ作品アニメ化だそうだが、さすがに現代では萌えキャラがいないといけないらしく、オリジナル美少女メイベルを登場させている。それがマープルの甥、レイモンド・ウェストの娘という設定にびっくりした。成る程そうやって二人の名探偵を繋げるのか、考えたなあ。でもどうしてアヒルがペットなんだろう。何かの伏線なのだろうか(たぶん違う)。
ポワロ役の里見浩太朗の声はさほど違和感がなく、水戸のご老公よりもむしろ似合っていると思った。しかしポアロが使ったトランプの役割を一緒に観ていた父がたちどころに見抜きやがり「クリスティも大したことねえなあ」とのたもうたのは歯噛みするほど悔しかった。クリスティのせいじゃないやい、アニメの演出が分かりやすすぎるんだい。NHKの十八番“アガサ紀行”は期待通りの出来だったし、今後も楽しみだ。