読了本

はるか17(セブンティーン) 2』山崎さやか講談社モーニングKC)。
いやー、面白くってどうしよう。“はるか”が本当に可愛くって。実際にはないと分かってはいても出演作の「ひょっとこ製菓・米米チョコ」CMを観てみたくなるほどだ。あとがきでもコメントされているけれど、山崎さんがこれほどまでに素敵な「パアッと花が咲いたような笑顔」を描けるとは思っていなかったので正直ちょっと驚いていたりする。はるかとは逆に美奈は転げ落ちるように汚れていく。同性として非常に辛い。アイドルとしての魅力は消費しても減らないが、「女」が消費されだした時点でもうダメなんじゃないか、という予感がする。それにしても佐倉ユリの顔は安達祐実にそっくりだね。

『グレンデル星座』筒井百々子フロム出版ベルコミックス)。
北海道のネット古書店で見つけて送ってもらったもの。手ごろな値段で状態も良いうえ、ずっと探し続けていた本なので喜びもひとしおだ。短編集なのだが他の本に収録されている話とリンクしているものが多い。アン&ギルバート夫妻はきっと作者のお気に入りだったのだろうと「土曜日のルー・バイルー」を読んで思った。わが身を削って不幸な子どもたちを救った水竜グレンデルや、足の不自由な少年アディがNYのツインタワーに込めた思いも空しく、世界はいまだに血を流し続けている。