読了本・ぱーと2

はるか17(セブンティーン) 1』山崎さやか講談社モーニングコミックス)。
相変わらず山崎さやかは読ませる。子沢山の中年男をコメディチックに描いた『東京家族』も良かったけど、これは女の子が主役だから花がある。就職難に悩む生真面目な女子大生が知らずに飛び込んだ会社はタレント事務所で、あれよというまにスターダムにのしあが……らないとこがポイントだ。今後下積みアイドルの舞台裏をどこまで描いてくれるかが楽しみ。

フラワー・オブ・ライフ 1』よしながふみ新書館ウィングスコミックス)。
普通に面白い。けどちょっとパワー不足かな。キテレツなキャラは出てくるんだけど。真島は電波とばしすぎでパンピーにもオタクにも辛いかもしれない。

『春告小町 1,2』山口美由紀白泉社花とゆめコミックス)。
騒々しい、もとい元気いっぱいの小町娘・お春がかわいい時代もの(さきさん教えてくれてありがとー)。山口さんらしくちょっぴりファンタジー・怪談色もあり。人の心から溢れる“声”が聞こえてしまう浪人さんとの恋の行く末がとても気になる。でも旦那、据え膳喰わぬは男の恥といいますよ。

『春の音』梶原にき幻冬舎コミックス)。
ほのかにボーイズラブなため、やや流し読み。「恋する悪ガキ」のほうが表題作よりは好きかなぁ。ただ物理の赤井先生はむっつりっぽくて苦手。子どもには手を出さないわけかー。個人的には永遠に出して欲しくないが……。

『NATURAL 11』成田美名子白泉社花とゆめコミックス)。
能楽師ものの『花よりも花の如く』の前身である外伝が目的。薪能は拷問芸能、というのに苦笑。あとケントの演じる「羽衣」が本当にかわいいな。これで最終巻となる本編も読んでみたが、さすがにラスト数話だけでは意味不明だった。