読了本

『江戸の精霊流し 御宿かわせみ平岩弓枝文藝春秋、2003)。
好きなシリーズなのに、ちょっと追っかけるのをサボっていたらどこまで読んだか分からなくなってしまった。というわけで新しいほうからさかのぼっていくことにする。うーん、4,5冊読んでないはずなのだが「かわせみ」の面々はほとんど変わってないね。マンネリといえばいえるが、決してつまらなくはない。というか「いつも面白い」のだ。これだけのレベルを毎回保ち続けているのは正直すごいと思う。でもハラハラドキドキ感が薄いのが玉に瑕かな。職業も年齢も様々なゲストキャラはかなり悲慘な目にも遭うのだが、レギュラー陣は絶対安全だから(昔はそうでもなかったような気がする)。今回は「野老沢の肝っ玉おっ母あ」「猫絵師勝太郎」などが特に好き。子どもたち大活躍の「北前船から来た男」も可愛い。おてんば娘の花世は誰とくっつくんだろう。そろそろ年頃だよね。“髭もじゃもじゃ”の息子の小文吾だったら面白いのに。