読了本

寝る間も惜しんで『犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』コニー・ウィリス大森望訳(早川書房)を読了。面白かった〜。これからもういっぺん読み返そう。
さて昨日は間違えて書いてしまったが、ヴィクトリア朝花瓶は主教の「鳥杯」ではなく「鳥株」だった。どちらにしろ読み方に悩むけども。とりかぶ? ちょうしゅ? 鳥株は初め大人でもかかえきれないくらい大きな卵型の陶磁器の壺をイメージしていたのだけど、どうも違うようだ。もっと想像を絶するデザイン……饕餮紋のおどろおどろしい青銅器の壺のほうがなんぼか近いような気がするのだが、実際のところどうなんだろう。
『月長石』についてのぎょっとさせられるコメント(ってミアリング大佐のだよね)のことが訳者あとがきでフォローされてて一安心。ウィリスも人が悪い、ミステリファンを狙ったいたずらなんだろうな。前回トイレットペーパーに翻弄されてちょっと情けなかったフィンチ(でもその姿に萌えた人もいたらしいが)がやけにかっこよくなって再登場したのも楽しい。セイヤーズのピーター・ウィムジイ卿シリーズも読み返したくなってしまうじゃないか。