レイトショーの幼児

夜9:10開始、深夜0:35終了のレイトショーに1歳くらいの幼児を連れて入ってきた若夫婦がいて目が点になった。そもそもレイトショーって未成年は入れないのでは?
無茶なことを、と思っているうちに映画は始まった。案の定、子どもは途中で泣き出した。母親がしばらくあやしていたが、諦めて出て行くまでの間に過ぎ去ったシーンはよりにもよってフロドとシェロブの、わずかな物音が恐怖を呼ぶ非常に緊迫した画面。初めて観たときは椅子から飛び上がるほど驚いたのに……。
くだんの若夫婦が楽しむ権利を奪いたくはないが、子どもが可哀想だし当人たちも楽しめなかったろう。そのうえ劇場の観客すべての楽しみが台無しになったのだから、やはり連れてこないでほしかったな。