王の帰還

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還、4回目・5回目を観て来た。字幕版。
習慣でつい見てしまう字幕を「見ないようにする」のに苦労する。が、俳優の生台詞をだいぶ聞き取れるようになってきた。嬉しい。知識が蓄積してきたからだろう。また3作目は前二作と比べても長い台詞や難しい単語が少なくヒアリングが楽な気がする。やはり字幕はずいぶん情報が削られているなあ、旅の仲間のときのような珍訳はさほどないようだけれど。
吹き替えは1回観たのみだが、もう1度くらい行きたい。字幕版でピンとこなかったデネソールがピピンに歌わせるシーンや、サムがロージーを思い出すくだりは吹替版だとすっきり意味が通る。王の帰還のサムには何と言うか、とにかく母性本能をくすぐられて驚いた。とても健気な勇者サムワイズに何度涙したことか。演出の方向性が二つの塔とは微妙に違っているように思う。二つの塔での英雄サム像には少々違和感があったので。
原作を改変した部分はいろいろあるのだけれど、映画として観せるためによく考えられており納得できた。灰色港を入れたかったら確かにサルマンはカットするしかない。楽しみにしていたメリー・セオデンの関わりは描かれなかったが、かわりにピピンガンダルフとのからみを増やし、セオデンはエオウィンとの関わりを強調している。これは成功だと思う(割をくったキャラもいるが。執政兄弟とか)。
しかし観れば観るほどしみじみ胸に沁み入るなあ。もっと書きたいことはあるがまたの機会に。チケット購入6回でスタンプカードが埋まり、平日に1回無料で見られることになったのだ。今月中に有給とって行ってやろ。