指輪な庭師

ボロニア。
ミカン科の小低木である。指輪物語の登場人物ボロミアに名前が似ているのが何やらゆかしい。前から気になっていたのだが、このところホームセンターに鉢花がたくさん出回り始めた。思わず買ってしまう。花の色は品種によってさまざま、だがボロミアのイメージなら白だよなーと思っていたらピンク花の中にひとつだけ白花のがあったのだ。これは運命に違いない。ああ何て可憐なんだボロミア、いやボロニアよ。柑橘系のとても爽やかなよい香りがする。さらに黄緑花の見つけて「ファラミアっぽい……」ふらふら吸い寄せられるように購入。我ながらアホだ。
きんれんか(ナスタチューム)。
これも苗が出回り始めた。やけに早いのはたぶんハウス栽培だから。王の帰還でサムの家の戸口を飾っていたオレンジ色の花である。早く花壇に植えたいけど遅霜にあったら枯れてしまうんだろうな、がまんがまん。矮性のヒマワリと早咲きコスモスの種はすでに入手済み。もちろんきんれんかの種も。
いちご。
ハンギングで育てているイチゴ苗はビニールマルチをするのをすっかり忘れていたせいかどうも生育が遅い。「イチゴにはボリジを一緒に植えるといい」と聞いてやってみたのだが、ボリジばっかり茂ってどうしようもない。ちゃんと実がとれるだろうか。初物のイチゴがとれたらクリームをかけて食べるんだ、ホビット庄の春に思いを馳せながら。