おふろぼん。

クラムボンはかぷかぷ笑い、お風呂本はさくさく読める。冬は風呂での読書がはかどるなあ。

『死の蔵書』ジョン・ダニング(ハヤカワ・ミステリ文庫)読了。ちょっと前に読み終わったもの。もと刑事の古本屋店主という設定が面白い。ハードボイルドの味付けがされた古書のうんちく。楽しい楽しい。キングの初版本って今でもそんなに大人気なのかな? 分厚いのだけど要所要所で事件が起こってラストまで飽きさせない(第二の殺人がショックだった……)。結末も満足。しゃれてる。続編の『幻の特装本』が楽しみだ。

『スリーピング・マーダー』アガサ・クリスティ(ハヤカワ・ミステリ文庫)読了。マープルもの。若妻の回想によって掘り起こされる過去の殺人事件が眠れる悪意を呼び覚ます。犯人についてミス・マープルは最初から「最も疑わしい」と見当をつけていたのだろうし、私も状況からこいつだろうと思っていたくらいなのだが、それは事件の全体像を外から眺めていたせいであって、渦中にある新婚夫妻には見通せない。まあそんなものだよなぁ。