読了本

狼と鳩(上) (ソフトバンク文庫NV)

狼と鳩(上) (ソフトバンク文庫NV)

狼と鳩(下) (ソフトバンク文庫NV)

狼と鳩(下) (ソフトバンク文庫NV)

ウッディウィス作品が新訳でぞくぞく復刊中。ヒストリカル・ロマンスは時代ものとして読めるから好きだ。舞台は11世紀、ノルマン軍の侵攻を受けたイングランド。新大陸が舞台の『炎と花』のときはいまいち話にのれなかったのだが、今回は主役のふたり、サクソンの領主の娘エイスリンとノルマン騎士ウルフガーが好きなタイプのキャラだったのでとても面白く読めた。芯の強いヒロイン・エイスリンが薬師でもあるところもポイント高し。薬師主人公は私の萌えポイントのひとつで、『大地の子エイラ』とか『アンジェリク』とか『カドフェル』とか『守り人』のタンダとかもうたまんないのだ。現代医療ものには興味ないのに、原始的な治療の場面が出てくるとやたらめったら楽しいんだよな……(もちろん自分で実践はしない)。薬師じゃなくて、料理でも細工でも、手に技を持ってる女の子っていいよね。

古道具ニコニコ堂です

古道具ニコニコ堂です

なんでも置いてる古道具屋「ニコニコ堂」に来るちょっと変わった客とのなにげない交流とか、店主の日々雑感とか。フンイキのゆるさが気持ちよくて寝る前に読むといいぐあいに眠気をさそわれた。たはっ、こんなものまで売るのか、と写真のページをめくるたびフワッと力が抜けるのだった(←本文のマネ)。

読了本・コミックス

きのう何食べた?(2) (モーニング KC)

きのう何食べた?(2) (モーニング KC)

同時進行で何品も料理を作っていくときに、いかに効率よく作るかをシミュレートして作業をすすめることができるのは一種の才能だ。私なんか筧のはんぶんも巧くいかない。慣れもあるのだろうが……しかしおいしそうな献立だ。あとまあどうでもいいことなんだけど、このふたりはただ一緒に生活してるだけじゃなくてカップルなのか?

蟲師(10) (アフタヌーンKC)

蟲師(10) (アフタヌーンKC)

終幕。なにひとつ決着のつかない、終らない終りであるところがこの作品らしいなあと思う。日本むかし話的な起承転結のある「常の樹」が好きだった。それにしても漆原さんの描くカラー絵はしみじみきれいだな。ところでBS2でアニメ版の放送が始まるらしい。えねっちけーも目の付け所がいいねえ。

とりぱん(6) (ワイドKC)

とりぱん(6) (ワイドKC)

T池関連やつぐみん等のトリネタも楽しいが、車の停め方となどの雪国的生活事情も面白かった。エサ台にムク初登場だそうだが関東あたりではヒヨよりムクのほうがよく見かける気がする(ヒヨはうるさいから悪目立ちする)。でもムクが来るのは空き地とか畑とかが多いのかな? あまりエサ台に立ち寄るような鳥じゃないのかも。スズメはどっちにも来るけどねー。

二人ぼっち 2 (ニチブンコミックス)

二人ぼっち 2 (ニチブンコミックス)

初老夫婦の日常を描いた4コマの続巻。1巻が地味に面白くて大好きで、2巻が出たのが嬉しかった。お母さんの可愛らしさとお父さんの優しさにほのぼの。でも2巻はけっこう値段がいいのに何か妙に読み応えが薄かったな……と思ってたらこういうことらしいのだった。