読了本

RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴/荻原規子
深行や真響視点の番外編。わりと甘酸っぱい。いやー、高柳はすっかりギャグ要員だなぁ、もはやどんなにスカしていようともキャンキャン吠える犬みたいな、おそ松くんのイヤミみたいな小物感が醸し出されていて、ウザ可愛いことこの上ない。しかし真響と早川先輩って、そんなネタ投下するならまだ話は続くと期待していいのかな?

読了本

ヘイ・ジュード 東京バンドワゴン

ヘイ・ジュード 東京バンドワゴン

ヘイ・ジュード 東京バンドワゴン小路幸也
シリーズ第13弾。今回も涙あり笑いありで面白かったなぁ。うまいこと収まるべきところに収まると満足度が高い。キャラの中では藤島さんが特に好きなんだけど、あっちこっちで藤島さんがイジられるのが楽しくて。髪切ってかっこよかろ?と自慢したら若者におっさん臭いとか言われるのも、最終話での変態扱いふたたびも、ヒドいんだけど結局はLOVEだよね〜。いつか藤島さんにも春がめっちゃ来ますように! 花陽の合格発表で思わず抱きつきにいってマードックに弾かれるおばあちゃん(未成仏)も可愛いかった。

読了本

少年Nのいない世界 03〜04/石川宏千花
病んでた少年・和久田君。異世界行っても相変わらず痛いままだった。元の世界でも逃げ出す方法を間違ってたが、こちらに来たらもはや逃げ出そうとすらしていない。文乃の怒りも他人事で、どうしたら彼の心は動くのか。困ったときの野依頼みと行きたいところだが、いまは行方不明らしい。何があったか『少年Nの長い長い旅』のほうで描かれるのかな? ……こっちの世界に来て苦労しなかった子はいないのだが、二葉のはけっこうキツイ。

読了本

緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ/麻見和史
〈捜査一課 文書解読班〉ができる前の話。文字フェチ所轄巡査部長の鳴海と、叩き上げ刑事の国木田がひょんなことからコンビを組むことに。文字の謎はおどろおどろしい割に……でも遺された文書の意味が分かってくるくだりはスリリングだった。にしても、げに恐ろしきはSE業界。ある登場人物が主人公たちを「もっとロジカルに考えられないのか」となじる場面があるんだけど、当の本人が心神喪失状態、みたいな。ロジカルをつきつめると心が失われてしまんだろうか。そうではないはず。

読了本

ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上

ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上

ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下

ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下

ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上下/ダヴィド・ラーゲルクランツ著、ヘレンハルメ美穂、久山葉子訳
ミステリだから当然といえば当然だが、殺人事件が起こるわけですよ。で、フラグがびしばし立った通りに人が殺されて、がっくりしてしまったのだけど。でも最後まで読むと、安易にスリルを煽るだけの犬死になんかじゃなくて、ちゃんと意味のある死だったことが分かる。これは現実じゃなくて小説なのだから、死にゆく人も残された人も死に意味を見出すことが許されていい、と思う。にしてもいまいましい名探偵カッレ!(笑) 北欧ミステリが普及するとともに、北欧の恋愛観にもカルチャーショックを覚える今日この頃。

読了本

本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部「貴族院の自称図書委員II」/香月美夜
講義が始まってやらかしたり、お茶会を開いてやらかしたり、王族への報告中にやらかしたり。主人公やらかしまくり! でもやっぱり宝盗りディッターは面白いね。クィディッチとはまた違う味があって。おまけ2編は、身分の高いキャラたちのウザさが前面に出ていて何ともはや。王族たちはともかく、ヴィルフリートはまだ矯正が効く、んだよなぁ? ローゼマインを守りきれなかったコルネリウスに聖女至上主義者ハルトムートがネチネチ嫌味を言っていた、というくだりには思わず笑ってしまった。

読了本・コミックス

ダンジョン飯 6巻 (ハルタコミックス)

ダンジョン飯 6巻 (ハルタコミックス)

ダンジョン飯 6/九井諒子
最近シリアス展開が続くけど、久しぶりにクスクス笑いっぱなしでもあった。とくにシェイプシフター編は最高。108頁2コマ目から、どれが誰のイメージなのか検証してしまったくらいだ。たぶんアメコミ風がチルチャックイメージで、少女漫画風がマルシル(ファリンそっくりライオスを作ったのは自分では?)、意外と核心をついてるのがセンシ。ロンパリライオスとか(笑)。ライオス製はテキトーなのでさっさと除外され、残った3名はセンシ製マルシル、マルシル製チルチャック、チルチャック製センシとみた。まあ、おまけ漫画によれば犯人捜しをしてはいけないらしいけどね? それにしてもファリンは本当に救えるのだろーか。先は長そう……。