読了本

緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ/麻見和史
〈捜査一課 文書解読班〉ができる前の話。文字フェチ所轄巡査部長の鳴海と、叩き上げ刑事の国木田がひょんなことからコンビを組むことに。文字の謎はおどろおどろしい割に……でも遺された文書の意味が分かってくるくだりはスリリングだった。にしても、げに恐ろしきはSE業界。ある登場人物が主人公たちを「もっとロジカルに考えられないのか」となじる場面があるんだけど、当の本人が心神喪失状態、みたいな。ロジカルをつきつめると心が失われてしまんだろうか。そうではないはず。