読了本

狩人の悪夢

狩人の悪夢

狩人の悪夢/有栖川有栖
作家アリスシリーズの長編。かなりゆっくりゆっくり進んでいくんだけど、最終盤は怒涛の急展開。でも本当は、犯人にとってはずっと悪夢の中だったんだろう。理由がわかってみれば、なんでそんなことをしちゃったんだろうなと哀しくもなる。人間、イザってときは何をやらかすか知れたものではない。人間の内面は多面的だから、どの面が嵌まるかによってその時の行動が普段と変わることもあるだろう。ひとつ掛け違えば、別の未来があったかもしれない。頭の中では、いつかこんな日がと思わないでもなかったろうし。いやそれにしても、火村とアリスが仲良しさんなのはいいとして(カウンセリングうまくいくといいね)、……片桐さんってばー!!