読了本

石と星の夜 (サラファーンの星2) (創元推理文庫)

石と星の夜 (サラファーンの星2) (創元推理文庫)

石と星の夜 サラファーンの星2/遠藤文子
4部作のシリーズ第2弾、だそうだ。1作めのハードカバー星の羅針盤 (サラファーンの星)を読んだときは、この後どうなるのかと不安になったが、とりあえずよかった。1作目の記憶が割と遥か彼方なせいで話の繋がりは怪しいものの、それでもなかなか面白かった。場面が行ったり来たりするのも相変わらずだけれど、そんなに分かりにくいということもなかったし。まあ、登場人物が多くて混乱はするな。いちばんキャラが立ってるのはスピリか? 文章はとくに自然描写が美しく、あとがきを読んでなるほどなぁと思った。ローランは何を抱えていたのか……。完結までには時間がかかるのかな。

ふんわり穴子天―居酒屋ぜんや (時代小説文庫)

ふんわり穴子天―居酒屋ぜんや (時代小説文庫)

ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや/坂井希久子
シリーズ2作目。ふ〜ん、いろいろ引っ張るんだね。時代はふわっと江戸中期くらいの設定なのかと思っていたら、寛政3年とわざわざ断っているところを見ると何か史実と絡めてくるのだろうか。お妙の父が医者で蘭学の知識もあるとかいうのがきな臭い? 同カテゴリ作品としてどうしても「みをつくし料理帖」を連想してしまうので(ヒロインも上方出身だし)、戻り鰹とか蛸胡瓜とか新味のないネタはなるべく使わないほうがいいような。んなこと言っても難しいだろうけどさ。