読了本
- 作者: 阿部智里
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/06/10
- メディア: 文庫
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シリーズ2作目。お后候補たちのお花畑に嵐が吹き荒れている裏で、なかなか顔も出さなかった若宮たちがいったい何をやっていたか……というお話。ひえー、なにこれ面白い、と言わざるを得ない。1作めと続けて読んで2倍美味しい作りになっている。前作は序盤、共感できるキャラがいなかったけど、本作は雪哉が最初から魅力的だ。かぶってた猫はさっさと脱いだものの、だんだんデレはじめる若宮に振り回されっぱなしで、でもまったく負けてないのが楽しい。苦いラストは、今はここで終わりじゃないと知っているからね〜。大矢博子さんのテンション高い解説までが面白くて満足。