読了本

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 八月のまぼろし太田紫織
シリーズ第10弾。今回は花房がいたような、いないような……チラリズム。なんだけど、けっこう不穏な展開だった。「片羽の烏」の理不尽さは手のつけようがなく、哀れみも感じるけど薄ら寒さと苦々しさのほうが大きかった。自分だけが不幸と思い込むとか、我に返ると恥ずかしいもんだけど、この人はもうそういう段階じゃなくて、専門家の治療が必要なのだろう。にしても櫻子にいきなりキレた少年にびっくり。え、そんなこと正論ぶって振りかざして、相手にぶつけていいの?