読了本

レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち/篠田真由美
面白かった。上流階級だけでなく下働きにもスポットライトをあててヴィクトリア朝うんちくが語られるのもよかったし(最近の傾向ではあるが)、エピソードごとに雰囲気が違うのも楽しめた。エドナとミス・アリスの回が好きだったけど、彼女らはもう出てこないのかな。ていうか次巻では『シャーリー』的な展開になるのか??

なないろ金平糖 いろりの事件帖 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

なないろ金平糖 いろりの事件帖 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

なないろ金平糖 いろりの事件帖/伽古屋圭市
大正時代が舞台のミステリ。主人公が女の子で、しかも特殊な能力を持っているという設定の割にはシリアスで荒っぽいことも起こり、読み応えがあった。猫のジロとの出会いのくだりにはちょっと泣かされてしまった。別シリーズのキャラがゲスト出演してたのには思わずニヤリ。

猫又お双と消えた令嬢 (角川文庫)

猫又お双と消えた令嬢 (角川文庫)

猫又お双と消えた令嬢/周木律
シリーズ1作め。まさにライトなミステリで拍子抜けしてしまったが(大家が黒幕か……とか邪推していたよ)、大学院生の隆一郎と猫又お双の古風でほのぼのな関係はとても和んだ。でもいくら猫だからって驚くたびに「にゃっ」というのは反則だ。かわいすぎか!