読了本

あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)

あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)

あきない世傳 金と銀 源流篇/高田郁
新シリーズ開幕。とりあえず第1巻は、大河や朝ドラでいえば子役が好演してるあたり。なんだけど、幸はいい子ちゃんすぎていまひとつ面白みが……とか思っていたら、最後の2ページで「逃げてぇぇぇ!!」と叫びそうになってしまった。玉の輿に乗るのかとワクワク待つんならいいが、うへぇと辟易しながら待たされるのは酷い(マジで夢で魘された)。菊栄ですら我慢できなかったもんを押し付けるとか、頼むからそんな苦労させんでくれよ。商売で苦労するならともかく男で苦労するヒロインは嫌だ。富久も店のことを考えたら徳兵衛なんか勘当したらどうよ。それでもまだイヤミ男の惣次がいるんだけどさ。「智ぼんが本書いて幸が商い」は智ぼん自身に否定されちゃったけど、その目はないのかね。でも「みをつくし」でも最後はああなったもんなぁ。菊栄、好きだったので実家に帰っちゃって残念。もし幸が徳兵衛に娶されそうになったら紅屋に逃げて雇ってもらえば? まぁ「買うての幸い、売っての幸せ」は五鈴屋の家訓らしいから、出て行くことはないだろうけど……。何はともあれ次巻待ち。いい方向にひっくり返してほしい。