読了本

櫻子さんの足下には死体が埋まっている (角川文庫)

櫻子さんの足下には死体が埋まっている／太田紫織
シリーズ１作目。骨を愛する美人に振り回される少年の物語。なのだが、二人の関係性がよくわからない。おいおい説明されてゆくのだろうか。とりあえず、そういう凸凹コンビがひんぱんに事件に巻き込まれる様子を楽しむことにする。人が死んでいるのに「楽しむ」はちょっと語弊があるけれども、ミステリってそういうものだから……。旭川の観光案内書としてもけっこう優秀な気がする。食べ物描写がうまそう！　とはいえ死体の描写と並列されるので、慣れるまではややツラかった。慣れるコツは、いかに気持ちを切り替えられるかにかかっている。