読了本

騎士(シヴァルリ)の息子 上 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫)

騎士(シヴァルリ)の息子 上 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫)

騎士(シヴァルリ)の息子 上/ロビン・ホブ著、鍛治靖子訳
〈ファーシーアの一族〉シリーズ1冊目。回想という体裁なせいか、幼児の頃から主人公がかなり老成していて、独特の雰囲気が醸し出されている。なんというか、いぶし銀な……地味ではあるが、そこがたまらなくいい。シェイドに試されるくだりとか、“花束のモリー”やグレース公妃を導くシーンとか……。フィッツは私生児なわけだけど、読めば読むほどシヴァルリは私生児なんか作りそうもなくて頭の中が「?」でいっぱいに。どういう事情があるのかねえ。