読了本

黄金の狩人1 (道化の使命) (創元推理文庫)

黄金の狩人1 (道化の使命) (創元推理文庫)

黄金の狩人 1 道化の使命/ロビン・ホブ著、鍛治靖子訳
あれっ、新シリーズかと思ったら続編だった。〈ファーシーアの一族〉は未読なのでどうしようかな、と思いつつまあ最初だけでも、と読み始めたらイッキ読みしてしまった。ずっと過去についてあーだこーだ悩み続ける主人公、1冊目の終わりでやっとこさ腰をあげたよ……なのに面白いってすごくないか? 続きを読んでしまいたい、としばし悩んでやっぱり前作を最初から読むことにした。フィッツの若い頃に何があったかちゃんと知っておきたいし。狼もいいけど道化がかわいいなあ。

元気でいてよ、R2-D2。/北村薫
書き下ろし短編「スイッチ」を加え、再文庫化とのこと。単行本で読んでいるが全体的にいい感じで忘れているので楽しめた。胸がモヤッとする、背筋がヒヤッとする、そこが面白い。表題作は絶妙だよね。生々しく、痛々しくならないギリギリのところを保っていて。そういう意味では「三つ、惚れられ」と「さりさりさり」も面白かった。とくに後者は、空白の三時間がうますぎる。

ウー・ウェンさんちの定番献立 家庭料理が教えてくれる大切なこと/ウー・ウェン
これはいい本。料理本って図書館でつまみぐいするように読み散らかすので、あまり読了本としては記録を残さないのだけど、これは全体的にじっくり読み込むほど面白かった。中華料理は油をたくさん使うと思ってやや敬遠ぎみだったのだけど、ウーさんレシピだと炒めものでもあまり油つかわないのね。回鍋肉、いんげんの炒めもの、青椒肉絲、卵炒飯、ほうれん草と豚肉のからしあえ……作ってみよう。