読了本

悪魔の羽根/ミネット・ウォルターズ著、成川裕子訳
いろいろな要素が混じり合ってるだけあってかなりのボリュームだが、一気に読んでしまった。誘拐後のコニーは何を隠しているのか。また襲撃後のコニーは何を隠しているのか。本当の“悪魔の羽根”であり、サディストであり、サイコパスなのは誰か。そういう興味で引っ張られつつ、すべてが明らかになった後でもまだ魅力が色褪せなかったのは変わり者のジェスとの関係性だった。終盤でコニーがピーターをどやしつけるシーンとか、お父さんがほくそ笑んでるくだりとか、かわいかったなぁ。この分厚さで読後感がよくなかったら、ちょっと精神的にくたびれちゃうし……。