読了本

風と共に去りぬ 第3巻 (新潮文庫)

風と共に去りぬ 第3巻 (新潮文庫)

風と共に去りぬ 第3巻/マーガレット・ミッチェル著、鴻巣友季子
すごく面白いのでついついイッキ読み。〈タラ〉のすべてが双肩にのしかかってきて、雌虎のような死にもの狂いさで〈タラ〉を守るのだが、あまり報われてないのが不憫……と、もし主人公がメラニーだったら同情するところ。でもスカーレットってそういう哀れみをいっさい寄せ付けないキャラだよね、気持ちいいくらいゴーイングマイウェイで、俺様気質で。“きれいなジャイアン”ならぬ“美人なジャイアン”。ところで先日、旧訳をパラパラめくってみたのだが、やはり古さは否めない。いま読むならだんぜん新訳のほうがいい。次は岩波版の新訳に行ってみる。

出張料理・おりおり堂 - 卯月~長月

出張料理・おりおり堂 - 卯月~長月

出張料理・おりおり堂 卯月〜長月/安田依央
婚活中のアラサー派遣OLが、イケメン料理人に恋して仕事を手伝うことに。……ヒロインの恋愛脳がなかなかにウザい(苦笑)。スイーツ的モノローグは自然と流し読みしてしまうのだが、グルメ関連の描写はなかなか良いのでハッと我に返ったり。でも仁さんの過去とか、恋愛絡みになるとやっぱり陳腐な気が。藤村もやることなすこと唐突な印象だし。コミカルというかギャグっぽくて、こういうノリのラブコメはドラマ化したりで視覚情報が補われれば映えそうではある。秋に続編(後編?)が出るそうな。