読了本

図書館の魔女 烏の伝言

図書館の魔女 烏の伝言

図書館の魔女 烏の伝言(からすのつてこと)/高田大介
シリーズ続編が出た! 嬉しい! 週末に読破して、すでに再読を始めているのだが、二度目がさらに面白い。キャラの見分けもつくようになったし、あちこちにサラリと伏線しこんであるので、見つけるたびにニヤニヤできる。帯にリブラリアン・ファンタジーとあるけど(ライブラリアンじゃないのは何故なのかしらん)、分類するなら異世界ミステリかなぁ。架空世界なところはファンタジーだけど、物理法則とかが違ってる訳じゃないしな。鍵になってるのは図書館っていうより“言葉”だしな、今回は特に。
今回は剛力の皆さんがおもしろい。しゃべり方がマタギと江戸っ子のハイブリッドで、山賤なら普通もっと田舎者ぽくなるところを、プロフェッショナルかついなせというね……。カロイの腕のくだりで「キター!」となった。意外に再登場はやかったな。京極堂もとい図書館の魔女が出てくるまでが結構長くてじりじりさせられたが、そこからの展開の鮮やかなこと。しかも鼠に「ユシャッバは可愛いのにこっちは怖い」とか言われたり、剛力に姐さん呼ばわりされたり、顔のニヤニヤがとまらないよ。
なにより嬉しいのは、このシリーズがまだまだ広がりを見せてて、しばらく終わりそうにないこと。また続編が読めるんだ、いつになるのか分からないけど! ああ早く続きが出ないかなぁ。また1年以上先かなぁ……。前作も再読しながら待ってよう。作者のブログものぞきつつ。