読了本

夏のキグナス 三軒茶屋星座館

夏のキグナス　三軒茶屋星座館／柴崎竜人
シリーズ第２弾。前の巻できれいに終わってたから続編が出るとは思ってなかったが、さらに面白くなってた。「お父さん」が伏線だったとは。リリーとゆかいな獣たちの天の岩戸シーンには吹いた。オネエは世界を明るくするね。保科がサンの過去を思わせぶりにちらつかせてるので、もし続編があるならその辺が掘り起こされるのかな。葵との間がどう転ぶにせよ、過去をきちんと清算しないと和真は前に進めなさそうだ。にしても和真版ゆるギリシャ神話がちょー楽しい。ゼウスやべーよゼウス！

ひかげ旅館へいらっしゃい

ひかげ旅館へいらっしゃい／加藤元
面白かった。おかみさんが素敵すぎる。手紙で薫陶をうけるんじゃなく直接会ってカツを入れてもらえてたら、あんな嫌味な旦那なんぞとはさっさと縁切ってたろうに。なるみは心の中ではいいツッコミを繰り出してるんだけど、口に出しては言わない、いや言えないのかな。言いたいことを飲みこんで我慢してるだけじゃ道がひらける訳はない。でも今後は違うね。そばにいるのは寡黙だけど相手を嘲ったりしない人（と、口から生まれてきたようなガキンチョ）だもの。