読了本

([か]10-1)四月一日亭ものがたり (ポプラ文庫)

([か]10-1)四月一日亭ものがたり (ポプラ文庫)

四月一日亭ものがたり/加藤元
大正時代末期、「四月一日(わたぬき)亭」という西洋料理店を舞台に繰り広げられるドラマを描いた連作短編集。3話目くらいで「えっ」となって、4話目で「うわーっ」となった。うむむむ、面白いじゃないの。この人の他の作品も読んでみようかな。ふーん、女性作家なのか……。時代柄、健康な男子は徴兵されて軍隊に入隊するのだが、そこでの生活がけっこうカルチャーショックだった。

ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語/角川文庫編集部
アンソロジー。掲載誌はいろいろなのに、見事なくらいまとまっている。森見登美彦瀧羽麻子大島真寿美藤谷治、椰月美智子の5編を収録。森見さんの「郵便少年」、椰月さんの「三泊四日のサマーツアー」が特に良かった。椰月さんもお初の作家だったからチェックしとこう。藤谷さんの「ささくれ紀行」はホントにもう悶絶もののイタさだったが、これも青春の一断面だ。