読了本

水底の棘 法医昆虫学捜査官

水底の棘 法医昆虫学捜査官

水底の棘 法医昆虫学捜査官/川瀬七緒
シリーズ3作目。面白かった! 相変わらず赤堀涼子はぶっとんでる。なんといっても私の脳内イメージだと赤堀は「大人になったアラレちゃん」なくらいだ(なので文庫版asin:4062778904の表紙はちょっと大人しすぎると思う)。リュックに蛇を直に入れてくれるなよ……。虫をからめた事件の謎解きも面白いのだけど、今回は特にコミカルでテンポがよい気がした。ページも残り少なくなって、そろそろ何かもの凄いピンチが彼らを襲うのでは、と思っていたら! ……諦めないって大事ね(しみじみ)。赤堀と岩楯は男女をこえた太い絆で結ばれつつあるが、今後はどう転ぶのか? 続きが楽しみだ。にしてもアリはひどいしうちだ。思わず笑ってしまったよ。ところで海外だと法医昆虫学なミステリってあるのかなあ。あるなら読んでみたいものだ。海外の虫事情はもっと凄そうだけど。

迷いアルパカ拾いました/似鳥鶏
シリーズ3作目。主人公まわりのやりとりや担当動物たちとのふれあいはほのぼのなんだけど、事件じたいはいつもシビアでせちがらくて憂鬱になるようなものだったりする。鴇先生のツンデレっぷりと服部君の変態っぷりでなんとか中和されるものの、携帯電話の真相はゲスかった……。しかし桃くんはホントに存在感が薄いねぇ。今回は女性が失踪してて怪我人も出てるのにぜんぜん通報しないあたりはすこし不自然だったかな(警察が乗り出してたらすぐ事件解決しちゃったかもだ)。