読了本

生霊(いきだま)の如き重(だぶ)るもの/三津田信三
刀城言耶シリーズの第二短編集。なんとなく内容に覚えがあるなぁ、と思ったらノベルズ版で読んでたわ。でもほとんど忘れてたから楽しく読んでしまった。クロさんはほんと面白いなぁ! 「屍蠟の如き滴るもの」がいちばん怖かった。子ども視点があるからね……子どもの恐怖体験って大人よりもノイズが少なくて濃い感じがする。表題作はやっぱりミステリとしていちばん読ませる。

怪ほどき屋 (角川ホラー文庫)

怪ほどき屋 (角川ホラー文庫)

怪(あやかし)ほどき屋/南澤径
日本限定かと思ったら海外の怪異も出てくるのがGS美神みたいでけっこう面白かった。ラノベチックというか、マンガチックというかな文章ではあるけど。あと「依頼人は必ず嘘をつく」というひねりが入ってるのもいい。これシリーズ化するんだろうな、多賀宮の生き餌体質の秘密も、奈(と書いてニノマエと読む)の正体も、雪緒と山姥の因縁もおあずけだし。続きはちょっと楽しみ。あと仕事の拠点が英国パブなのが! うらやましー!