読了本

追憶の夜想曲

追憶の夜想曲

追憶の夜想曲/中山七里
たんなる熱血漢・正義漢ではないダークヒーロー的な弁護士・御子柴シリーズの2作目。……とはいえこの展開で続編はあるのだろうか。終盤の大どんでん返しには唖然としてしまった。裁判が進む中、依頼人である亜季子にも、また御子柴の側にも何らかの思惑があることが示される。亜季子の事情は何となく察していたのだが(ポロポロとつじつまが合わない部分が出てきてたので)、御子柴にはしんそこ驚かされた。人は誰でも過ちを犯す、けれどそれを根っこに据えて、動力源として生きていくのはなまなかなことではない。だから続編、期待したいんだけどなー。