読了本

迎え猫 古道具屋 皆塵堂

迎え猫 古道具屋 皆塵堂

迎え猫 古道具屋 皆塵堂/輪渡颯介
シリーズ4作目は猫てんこもり! でんでん太鼓とか、太一郎によじ登ったりとか、猫がたいへんかわいらしい。最初からこうなら猫好きにも安心して薦められるんだけどねえ。今回はやけにコミカルな味わいが目立ってた。落語か! ってくらい笑いのセンスがいい。からっとした巳之助が主役っぽかったせいかも。念願かなって、次は嫁さんかね。しかし見渡す限り独身男ばっかりだよな……。ラブ色はこのシリーズには望めないのか。裏表紙の峰吉の仏頂面がかわいい。

上野池之端 鱗や繁盛記

上野池之端 鱗や繁盛記

上野池之端 鱗や繁盛記/西條奈加
表紙がこんなにほっこり系なのに、途中までめっちゃギスギスしててサギだと思った(笑)。若旦那はどう考えてもうさんくさいし、話がどう転がるのか分からず不安で不安で。でも板長が料理を工夫しだすあたりから風向きが変わってくる。白雪雑煮うまそおおおおおおお! あれっ、今わたしが読んでるの、某料理帖じゃないよね?みたいな。後半はミステリ・サスペンスタッチも加わる。鱗やの抱える秘密は想像以上の凄さで震え上がったが、ラストはやっぱりほっこり。