読了本

たからもの 深川澪通り木戸番小屋

たからもの 深川澪通り木戸番小屋

たからもの 深川澪通り木戸番小屋/北原亞以子
積もり積もった鬱屈で爆発寸前の人々が、木戸番小屋の夫婦との出会いによって救われる市井もの。昨年逝去した著者の人気シリーズ5作目だが、4作目をまだ読んでなかったみたい。でもとくに時間の流れのない(サザエさん時空的な)連作短編なのでどこから読んでも大丈夫、かな? ラストの話はいつもと違ってお捨自身が心にもやもやを抱える話で、何となく意味深に感じられたが、その暗雲を笑兵衛が払うのだから、まったくもって良い夫婦である。