読了本

死を哭く鳥 エリカ&パトリック事件簿 (エリカ&パトリック事件簿) (集英社文庫)

死を哭く鳥 エリカ&パトリック事件簿 (エリカ&パトリック事件簿) (集英社文庫)

死を哭く鳥 エリカ&パトリック事件簿/カミラ・レックバリ著、富山クラーソン陽子訳
シリーズ4作目。面白かった。途中で差し挟まれる断章や、テレビ番組(日本じゃ放送できないだろなー)の収録が事件とどう関わっているのかがいつまでたっても見えてこなくてもどかしかったが、終盤で一気に伏線が活かされた。まあ、本の厚みの半分くらいはエリカの女性らしい悩みなんだが……彼女にとっては確かに「事件」。ドレスの試着シーンなんて共感しまくりですよ。あとローズマリー、凄腕だな! さすがにメルバリがかわいそう。という声がファンから上がって5作目の運びとなったのかしらん。

辺境の老騎士 1

辺境の老騎士 1

辺境の老騎士 1/支援BIS
異世界ファンタジー。主人公がうまいもん好きの老武人、というのが新しい。グルメ描写がもっと池波正太郎チックだとよいなーと思ったけど、あの枯れ具合はさすがに常人には出せんよね。水戸黄門的漫遊記でもあるが、からっとしていて面白い。でもお馬さん関係のくだりは3匹のどれもちょっと泣けちゃったよ。ラストも感動的で綺麗に終わってると思ったが、よくみたら1巻なのか。続きが楽しみだ。イラストはもうちょっとポップさが抑えてあるほうがいいと思う。