読了本
- 作者: 津村記久子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 文庫
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表題作は芥川賞受賞作。面白かった。結構短めなので、続編の『ポースケ』があるのは嬉しい。同時収録の「十二月の窓辺」は職場でお局上司にいびられるOLが主人公。ポースケでもパワハラ受けてしんどい人がしばしば出てきたが、ほかの津村作品もそうなのだろうか。鶏がつつきあって順位を決めるみたいな現代社会の余裕のなさの反映か。解説にもあったが、テーマの割に深刻さが薄いのは客観視のなせるわざなのかも。私も今ならツガワみたいな我慢をせずにやり返すけど、若いころは反撃できなかったろうな。