読了本

氷姫 エリカ&パトリック事件簿 (エリカ&パトリック事件簿) (集英社文庫)

氷姫 エリカ&パトリック事件簿 (エリカ&パトリック事件簿) (集英社文庫)

氷姫 エリカ&パトリック事件簿/カミラ・レックバリ著、原邦史朗訳
スウェーデンが舞台のミステリシリーズ1作目。実は先に5作目から読んでしまったのだが、キャラの“過去”を遡るのはなかなか楽しかった。驚いたのが上司メルバリのゲスっぷり。エリカは新進気鋭の伝記作家でパトリックは幼なじみだったのね、と今更ながらの基本情報を仕入れたり。真実にはさほど意外性はなかったけれど、この分厚さが気にならないのは何でかな。やっぱコージー的描写が読ませるんだろうな、でなけりゃ半分の厚さで済むもんなあ。主役のふたりがティーンエージャーみたいに悩むくだりが面白かった。

妖草師 (徳間文庫)

妖草師 (徳間文庫)

妖草師/武内涼
ライトノベル的な伝奇もの。常世の草が現世に蔓延ると悪さをする、それを刈るのが妖草師・庭田重奈雄の役目。いちおう公家なんだけど、あまりお公家っぽくない。もっとキャラ立てしてもよかったかも。実在の人物、池大雅や曽我蕭白などが出てくるのがけっこう面白かった。京女の椿ちゃんがからむと場面が華やいで楽しいのだが、いなくなる終盤はやや精彩を欠いた気がする。アクションシーンに派手な擬音を多用するのはちょっと安っぽいかな。

今宵堂 きょうの晩酌: 酒と肴、器のつかいかた

今宵堂 きょうの晩酌: 酒と肴、器のつかいかた

今宵堂 きょうの晩酌 酒と肴、器のつかいかた/酒器今宵堂
これだけ器をとっかえひっかえできるの羨ましい! うちは扱い方が荒いのか、すぐ割ったり欠けたりしちゃうんで、あまりいい器を持てないんだけど。料理も酒もおいしそう。写真がすてきなので、文章減らしてでももっと大きい画像を載っけてほしかった。