読了本

鉄の魔道僧2 魔女の狂宴 (ハヤカワ文庫FT)

鉄の魔道僧2 魔女の狂宴 (ハヤカワ文庫FT)

鉄の魔道僧2 魔女の狂宴/ケヴィン・ハーン著、田辺千幸訳
地上最後のドルイドが主人公のバトル・ファンタジー。今回も面白かった。展開は結構ハードだが、アティカスの飄々とした性格と愛犬オベロンの可愛い軽口のおかげでぎりぎりコメディタッチなのがいい。神話や伝説に登場する神々や怪物の迫力と、ポイポイと盛り込まれるオタクネタとのギャップも楽しい。耳を魔女に攻撃されてブチ切れるシーンには吹き出してしまった。いやー、だって、ホントに大変な思いをして再生してもらったんだもんねえ。次巻ではトールの件や女弟子の件で進展があるのか?

小さいおじさん

小さいおじさん

小さいおじさん/尾崎英子
面白くなくはなかったんだけど、競争入札とか複数社からの応札を経たとか言われると逆に「ふーん、これが?」みたいに思ってしまう。曜子の母についてはちょっと扱いが雑な気がした。彼女も昔は曜子たちと同じような悩み多きアラサー女だったんだということをもうすこし丁寧に描いてほしかった。あと、ラストは個人的には蛇足だと思う。そういう話と思わせておいて違うところが好印象だったのに、最後でくつがえされた……。