読了本

贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)

贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)

贖罪の奏鳴曲/中山七里
うわーっ、だまされたっ。裏表紙の説明からもうミスリード誘いまくりというか。先入観ってこわいわぁ……。これ、もう一度読み直したら「えっ、こんな話だったっけ」とえらい新鮮に感じそう。中盤の法廷劇も、終盤のどんでん返しも面白かった! 医療とか音楽とか、いろんなネタが盛り込まれてるのも楽しい。この人の作品は他のも読んでみたい。このミス大賞作家だからと食わず嫌いしちゃだめだね。とりあえずこの作品は続編が先日出たらしい。楽しみ!

魔法使いのハーブティー/有間カオル
親を亡くした寄る辺のない少女が夏休みの間やっかいになろうと訪ねていった伯父の家は、来る者拒まずな「魔法使いのハーブカフェ」だった。といってもお客はかなり少ないか、来ても問題のある客ばっかりなのだが。終盤の親戚連中には胃が痛くなった。英一がやったことは犯罪じゃないの? 先生が家庭料理を作れない訳が分かるような分からないような。精神的なものなのかな……。ともあれ読後には“ひとつまみの魔法”入りのカレーを作りましたわ。